今回は「シャドーイングが難しい…挫折してしまいそう」という人に向けて、シャドーイングが難しい・できないと感じる理由と毎日継続できる効果的なやり方を紹介します。
数ある英語勉強法のなかでもシャドーイングは難易度が高いと思われがちですが、実は正しいやり方を実践すれば決して難しくありません。
さらに、毎日続けることで「発音がネイティブに近づく」「リスニング力がアップする」といった高い学習効果が期待できます。
この記事を読んで、モチベーションを保ちながら英語力を着実につけていく方法を学びましょう◎
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シャドーイングが難しい・できないと感じる理由
シャドーイングが難しいと感じるのには、主に3つの原因があります。
教材の難易度が高すぎるから
自分の英語レベルよりも難易度の高い教材を選んでいませんか？
- 有名だから、とりあえずTEDでシャドーイングを始めてみた
- 初めて見る単語・表現ばかり出てくる教材を選んでいる
- ある分野について専門的なことを語っている教材を選んでいる
上記に当てはまる場合は、教材の内容が難しすぎて挫折してしまう可能性が高いです。
シャドーイングに適した教材と言われているTEDは内容から言うと中上級以上レベル向けです。
また、日本人学習者は「リーディングは得意だけどリスニング・スピーキングが苦手」なので、スクリプトを見ると一見簡単そうでも実際にシャドーイングしてみると難しすぎるということもよくあります。
教材の音声が長すぎるから
5分以上の長さの教材を一生懸命シャドーイングしていませんか？
実は、シャドーイングに最適な教材の長さは1〜3分程度。
シャドーイングは正確な発音・イントネーションを身につけることで、発音矯正・リスニング力アップを図る勉強法です。
そのため、長さは重要ではなく「短い教材をいかにして完璧にシャドーイングできるようになるか」が最大のポイント。
あまりにも長すぎると途中でモチベーションも下がってしまうので、おすすめしません。
いきなり音声と同時に話す練習をするから
「シャドーイング」と聞くと「お手本の音源をほぼ同時に追いかけるように発音する」とイメージする人も多いでしょう。
ですが、いきなり音源と同時に話す練習をするのは、難易度が高すぎる＆効果的なやり方ではありません。
音源と当時に話していると「音源の正しい発音を聞き取れない、自分の声も聞こえず正しい発音をしているか確認できない」ので学習効果が薄れてしまいます。
正しい発音で話すには「まずはお手本教材の英語を聞いてから自分で真似して発音する」というステップから始めるのがおすすめ。
挫折しないシャドーイングの効果的なやり方
ここからは、毎日継続できる「効果的で挫折しないシャドーイングのやり方」を6つのステップに分けて紹介します。
1〜6のステップを実践して一つのシャドーイング教材（1〜3分）を学習し終えるには、1ヶ月ほどかかります。
step1：簡単で短い教材を選ぶ
まずはシャドーイングに使う教材選びから始めましょう。
- 音声のみはNG「話す人の表情」が見られる動画教材を選ぶ
- 再生速度が選べる動画教材を選ぶ
- 英語・日本語両方の字幕orスクリプト付きを選ぶ
- 一つの動画教材で「シャドーイングしたい箇所1〜3分」を選ぶ
上記の基準に当てはまる無料教材を以下にまとめています。
- Youtube（全レベルの学習者向け）
- Tiktokなどのショート動画（初心者向け）
- TED Talks（中上級者向け）
- RedKiwi（初心者向け）
- Netflix等の海外ドラマ・映画（全レベルの学習者向け）
※TiktokやYoutubeショートは再生速度が変えられません
※Netflixは無料ではありませんがおすすめなので記載しています
参考書「Duo3.0」や「速読英単語」なども人気ですが、話者の動画付きでないこと＆有料教材なのでわざわざお金をかけて買う必要はないと考えています。
step2：まずは内容理解から始める
学習教材を一つ選んだらまずは内容理解から始めましょう。
意味がわからないのにシャドーイング練習だけをするのは、学習効果が薄れてしまいます。
まず英語のスクリプトや字幕を見ただけで理解できない箇所は、辞書で調べてみましょう。
一通り調べ終わったら、日本語訳を見て答え合わせをしてみましょう。
step3：単語ごとに音声の後に真似して発音
ステップ3から、いよいよシャドーイングを始めます！
まずは一単語あるいはフレーズごとに練習します。
お手本の音声と同時に発音するのではなく、音声が流れたあとに瞬時に真似して発音してみましょう。
そうすることで、まず正しい発音を耳で聞き、さらに真似して言った発音も自分の耳で確認することができます。
ここでは速さは気にせずに、いかに正しい発音で話すかに集中しましょう。
難しいと感じたら、0.7倍速など再生速度を下げてやってみましょう。
step4：1文ごとに音声の後に真似して発音
ステップ4は、さらに難易度を上げて「1文ごとのシャドーイング」を始めます。
まだお手本の音声と同時に発音するのではなく、1文を聴き終わってから真似して発音する方法で練習します。
もちろん、字幕やスクリプトを見ながらでOK。
1文になると難しくなるので、ここでも最初のうちは再生速度を下げてシャドーイングするのも良いでしょう。
step5：慣れてきたら音声と同時にシャドーイング
ステップ5では、いよいよ「音声と同時にシャドーイング」を始めます。
この時点で既に「正しい発音で話せるようになっている」状態なので、次のステップではネイティブの音声と自分の声をかぶせながら「イントネーション」や「速さ」を意識してシャドーイングします。
ここでもスクリプトを目で追いながらでOKですが、この段階になると文章も自然と暗記しているレベルになります。
ここでも、ネイティブ速さについていけないと思ったらまずは0.75倍速で実践します。
step6：録音した自分の声を聞いて改善
お手本教材の音声と同時にシャドーイングするのに慣れてきたら、最終段階では「ネイティブの話し方を完コピ」することを目指します。
お手本動画のネイティブの表情や感情、ジェスチャーも真似してみましょう。
その上で、自分の声を録音（話す姿を動画に収めてもOK）します。
自分では完璧に発音したと思っても実際には出来ていなかったりなど、一人でも客観的に自分の問題点を見つけ改善することができます。
もちろん、いきなり英語ネイティブと同じように話せるようになるのは不可能なので、挫折を防ぐためにもあまり完璧を求めすぎないようにしましょう。
シャドーイングを始める前に知っておくべきこと
最後に、シャドーイングを始めようとしている人がよく抱く疑問と回答をまとめました。
シャドーイングはどのような人向けの学習法？
シャドーイングは、初心者〜中上級者までの「ネイティブのような発音になりたい人」「リスニング力を上げたい人」向けの学習法です。
シャドーイングを繰り返すことで「英語を話す時に口が回りやすくなる」「英語を話すときにつっかえることが少なくなる」という効果も実感できます◎
シャドーイング学習の難易度は？
シャドーイング学習は「ネイティブと同じように話す練習だから難易度が高い」とイメージされがちですが、英語初心者の人でも挑戦できる効果的な英語勉強法です。
まだ英語を学習したばかりの人は、「How are you?」「What did you eat?」などの日常会話のワンフレーズからシャドーイングしてみても全然いいんです◎
とにかく「ネイティブの英語を真似して言ってみる」という訓練が英語力アップにつながります。
シャドーイングは一日何分を目安にやるべき？
シャドーイングは1日最低でも15分を目安にやってみましょう。
1日5分でもやらないよりは確実に効果はありますが、ある程度まとまった学習時間をとることが英語力アップの近道に。
一方でシャドーイングは集中力を使う勉強法なので、1日1時間など長すぎると続かなくなってしまうので注意しましょう。
シャドーイングで効果が出るのにどのくらいかかる？
シャドーイングの効果を感じ始めるのは、数週間〜1ヶ月後。
「あれ？前よりも自分の英語が自然になったかも」「英語を話すときに口が慣れてきた」と実感できます。
そのまま数ヶ月、1年…と続けていると、着実にネイティブの英語の発音に近づくと同時にリスニング力もアップしていきます◎
シャドーイングをやると英会話に役立つ？
残念ながら、シャドーイングをやっただけでは英会話上達につながりません。
シャドーイングは教材の数をこなす学習法ではないので、「知っている語彙やフレーズを劇的に増やす」「頭で英文を考えられるようになる」という効果は期待できません。
「シャドーイングと同時に英会話力もアップさせたい」という人は、アウトプットの時間を設けるために「オンライン英会話」も同時にやるのがおすすめです。
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