「英語力アップには『シャドーイング』と『音読』どっちが効果的なの？」
「どちらも試しにやってみたけれど、具体的にどんな効果があるのか分かっていない…」
本記事では、このような疑問を持つ英語学習者の方に向けて英語学習中の筆者が感じる「シャドーイングと音読の効果の違い」について解説します。
英語力を効率的に伸ばすためには「何のためにこの学習方法を選択しているのか？」を明確にすることが非常に大切です。
この記事を読んで「シャドーイングをやる意味」「音読をやる意味」をきちんと理解し、自分にとっての最適な英語学習法を再確認してみましょう！
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シャドーイングとは？
シャドーイングは「お手本となる音声を聞きながら真似して発音する」という勉強法です。
もともとは同時通訳者の訓練法として用いられていましたが、現在は「一般の言語学習者にとっても効果的な学習法」とされ広く認知されるようになりました。
シャドーイングと似ている英語勉強法として「オーバーラッピング」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
オーバーラッピングとシャドーイングの違いはこちら↓
- シャドーイング
→（スクリプトを見ずに）音声に少し遅れるように続けて発音する - オーバーラッピング
→（スクリプトを見ながら）音声と同時に発音する
シャドーイングの主な効果
シャドーイングをすることで得られる学習効果は、主に2つあります。
発音・イントネーションがネイティブに近づく
もっとも期待できる効果は「発音やイントネーションが向上し、ネイティブのような話し方に近づけられる」こと。
シャドーイングは「聞こえてきた音声をそのまま真似して言ってみる」というトレーニング方法なので、繰り返し練習することでだんだんとネイティブのような発音で話せるようになっていきます。
シャドーイングをする際には「発音・イントネーションの向上を目指す」という目的を持って、ネイティブの話し方を徹底的に真似することを意識してやってみましょう◎
リスニング力アップに繋がる
もう一つの効果はリスニング力の向上。
リスニングがなかんか上達しない人の中に、例えば「I don’t know」という英文を見たら理解できるけれど、リスニングになった途端に聞き取れなくなるという人はいませんか？
これは、頭の中で「I don’t know（アイ ドント ノウ）」という発音を理解していて、「I dunno（アイ ドン ノウ）」というネイティブが実際に話すときの発音が理解できていないことが原因です。
シャドーイングではネイティブの正しい発音を真似することで、「単語一つ一つの発音」や「リンキング（単語と単語がつながり発音が連結すること）」が自然と理解できるようになりそれがリスニング力アップにもつながります◎
シャドーイングはこんな人におすすめ
シャドーイングの特徴や効果から、シャドーイングは以下の英語力を伸ばしたいと考えている人におすすめの英語学習法です。
- （発音やイントネーション含め）話し方をネイティブに近づけたい
- リスニング力を強化したい
音読とは？
音読とは「英語を声に出して読む」という学習方法です。
参考書、英語のニュース、洋書など音読に使える教材はさまざま。
また、声に出して読むのが「音読」に対して「黙読」は声に出さないで読むことを言います。
音読の主な効果
こちらでは音読をすることで得られる主な効果を紹介します。
口・舌のトレーニングになる
音読をすることで、英語を話すときの口・舌の動きに慣れるトレーニングになります。
「英語を話すときにつっかえて舌が上手く回らない」という人は、音読を続けることでだんだんと口・舌が回るようになるでしょう◎
ただ音読の仕方にもさまざまあり、このような効果が得るには「分からない単語・表現が出てきても逐一調べずに意味を予測しながら”スラスラ読むこと”を重視する」必要があります。
リーディング力アップに繋がる
もう一つの効果は「リーディング力の向上」。
「単語・表現の意味と文法の構造をしっかり理解しながら精読する」という音読のやり方をすることで、リーディング力をアップさせることができます。
単語や文章全体の意味をなんとなくするのではなく「分からない表現が出てきたら調べる」「文法の構造を把握して意味を正確に理解する」ことを意識しましょう。
そうすることで自然と知っている語彙が増えていくと同時に、複雑な文法構造の文も難なく理解できるようになるでしょう◎
音読はこんな人におすすめ
まとめると音読は以下の英語力を伸ばしたいと考えている人におすすめの英語学習法です！
- 舌・口が上手く回らないのを改善したい
- リスニング力（読解力）を強化したい（語彙・文法の習得）
音読とシャドーイングは合わせてやると相乗効果が！
実はシャドーイングと音読を両方やることで、各学習法で鍛えられない部分を補完することができます。
「シャドーイング」では習得できない部分を「音読」で補完し、「音読」で習得できない部分を「シャドーイング」で補うことができます◎
【音読のメリット】
- 舌・口の動きのトレーニングになる
- リーディング力が上がる
【音読のデメリット】
- 発音の向上にはつながりにくい → シャドーイングで解決できる◎
（音声で発音やイントネーションが確認できないから） - リスニング力アップにはつながりにくい → シャドーイングで解決できる◎
（正しい発音・イントネーションが習得できないから）
【シャドーイングのメリット】
- 正しい発音やイントネーションが習得できる
- リスニング力アップにつながる
【シャドーイングのデメリット】
- 決まった教材で繰り返し練習するため、
リーディング力アップにはつながりにくい → 音読で解決できる◎
（語彙力・読解力は伸ばしにくい）
シャドーイングと音読の効果の違い【まとめ】
以上が「シャドーイング」と「音読」の効果の違いでした！
結論は「各学習方法で得られる効果が異なるため、組み合わせて学習するのがおすすめ」。
さらに言うと「シャドーイング」と「音読」以外にも「英会話力」を鍛える勉強法も合わせてやることを強くおすすめします。
理由はシャドーイングと音読だけでは「自分の頭で英文を考えてアウトプットする」という訓練ができないから。
アウトプットする訓練をするには、毎日外国人と英語が話せる「オンライン英会話」が最も効果的です。
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