こちらでは、HSK5級に合格した私の経験をもとに、上記のような疑問に答えていきたいと思います。
HSK5級合格に必要な勉強時間は?
勉強開始前の私の中国語レベル
勉強開始前の私の中国語レベルは、このような感じでした↓
- 2019年3月にHSK3級に合格していたが、それから1年半以上は全く語学試験は受けず。
- その代わり、その空白の間は中国人彼氏と日常的に中国語をすこーしだけ話す期間が続く。
文法 | HSK3級レベル |
聴解 | HSK3級レベルか少し上 |
会話 | HSK3級レベルか少し上 |
ちなみに、私の中国語学習歴について詳しくはこんな感じです↓
① 2019年年始ごろから中国語をはじめる
↓
② 2019年3月に受験したHSK3級に合格
↓
③ 文法の勉強はせず、中国人彼氏と日常会話で少し中国語を話す
↓
④ HSK3級レベルかそれ以上くらいの聴解力と会話力がついてきた
↓
⑤ 2020年9月からHSK5級に向けて勉強スタート!
ちなみに、HSK3級合格までの体験談については、こちらの記事に詳しく書いています↓
必要な勉強時間
HSK3級合格したレベルから、HSK5級合格までにかかった勉強時間は、約100時間(毎日約1時間×3ヶ月間ほど)です。
すでに4級を取得済みである場合や、人によってはさらに少ない時間で合格できると思います◎
私の勉強時間配分としては、「毎日1時間は勉強して、土日だけ2時間と少し長めに勉強する」というような感じでした。
平日は毎日仕事をしていたので長時間の勉強はできませんでしたが、勉強しない日がないようにというのは意識していていました。
「どんな勉強をしたのか?」という具体的な勉強方法については、この記事の最後に書いています!
HSK試験はどれくらいの頻度である?
まずは、自分に必要な勉強時間と自分がどれくらい勉強時間を確保できるかを確認します。
だいたいこれくらいかな?と検討がついたら、HSKの試験に申し込みましょう!
HSKの試験は、毎月1度の頻度で開催されています。
試験の申込期間は、試験実施日の2ヶ月前〜1ヶ月前の間となります。
焦ってすぐに申込みをしなくても、毎月開催されていますし、1ヶ月前までに申し込めば問題ありません◎
ひとつ注意点は、直前に申込むと定員がいっぱいになり、受験したい地域で受験ができない可能性もあります※
HSKの試験日程はこちらから確認できます◎
公式HPでは年間スケジュール(その年に実施されるすべての試験日程)を見ることができ、かなり先の試験日程までわかるので助かります◎
HSK5級の試験概要
HSK5級のレベル
HSKは全部で1~6級まであり、6級が最難易度となります。
5級は難易度の6級のひとつ下のレベルです。
HSKの公式HPによると、3級のレベルは以下のとおりです。
受験級 | 5級 |
試験の程度 | 中国語の新聞や雑誌が読めるだけでなく、中国の映画やテレビも観賞でき、さらに、中国語でスピーチすることができる。 |
語彙量 | 主に週2~4回の授業を2年間以上習い、2,500語程度の常用単語を習得している。 |
学習目安に「2,500語程度」と書かれていますが、実際に私が持っていた語彙量はこの数よりはるかに少なかったと思います・・・。
日本人は漢字を知っているので、語彙量がそこまでなくても中国語の字を見れば意味が理解できることが多々あります。
その特権が語彙量の少なさを補ってくれたのかな〜と思います。笑
試験内容
続いて、各パートの出題内容と問題数、配点です。
こちらも公式HPに載っている内容になりますが、詳細はこちらです。
- 聞き取り:約30分間(放送回数1回)
パート | 形式 | 問題内容 | 問題数 |
第1部分 | 会話の内容に関する問題 | 2人の短い会話とその内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢の中から選ぶ。 | 20題 |
第2部分 | 会話や文の内容に関する問題 | まとまった長さの会話や問題文と、その内容に関する問いが放送される。問いの答えとして正しいものを4つの選択肢から選ぶ。 | 25題 |
- 読解:45分
パート | 形式 | 問題内容 | 問題数 |
第1部分 | 空所補充問題 | 文中の空所部分に、4つの選択肢から適切な単語を1つ補い、意味の通る文を作る。 | 15題 |
第2部分 | 文の内容に関する問題 | 短文が与えられており、その内容と一致するものを4つの選択肢から選ぶ。 | 10題 |
第3部分 | 長文読解問題 | 長文とその内容に関する複数の問いが与えられており、問いの答えとして正しいものをそれぞれ4つの選択肢から選ぶ。 | 20題 |
- 作文:40分
パート | 形式 | 問題内容 | 問題数 |
第1部分 | 語句の並べ替え問題 | 与えられた複数の語句を並び替えて正しい中国語文を作る。 | 8題 |
第2部分 | 作文問題 | (1)単語が与えられ、その単語を使って80字程度の中国語文を作る。 (2)写真が与えられ、80字程度で写真に関する中国語文を作る。 |
各1題 |
聴解と読解はマークシート、作文のみ完全記述式の問題となっています。
受験料と試験時間
受験料は、8,580円(税込)です。
試験時間は、受付開始時刻が13:10、試験開始時刻が13:30となっています。
試験時間は基本的に固定されているようですが、受験する時期によってかわる可能性があるのでHPでチェックしてみてくださいね◎
HSK5級の合格点は??
実は、HSK5級の合否はでません!
聞き取り、聴解、作文の合計300点のうち、それぞれのパートで何点取れたのか、点数のみで評価されます◎
2013年度の試験から5級と6級に関しては、合否の表記がなくなったようです。
ですが、6割(基準点:180点)以上のスコアで、5級の能力を有していると判定できます◎
なので、合否はでないものの、6割を超えることを目指して受験しましょう!!
HSK5級に合格点するためにしたこと
参考書はたくさんあり、どれがいいか選ぶのに時間をかけたくなかったので、私はHSK公認のテキストで揃えました。
使用した教材3つ
① HSK公認テキスト4級(kindle版あり)
HSK公認テキスト4級は、4級レベルに必要な文法がUNITごとに分けられています。
文法の解説と例文のほかに、語彙も載っています!
各UNITの最後に、短い演習問題がついてます。
問題集ではなく、文法と語彙を学ぶ教科書になっています◎
私はKindle版を購入しました。
参考書類は分厚くて重いですし、より安くで購入できるKindle版が個人的にはおすすめです。
② HSK公認長文テキスト5級改訂版(kindle版あり)
HSK公認長文テキスト5級改訂版では、中国の社会問題や文化に関する100の文章が載っています。
各文章には、補充単語や日本語訳がついています。
文法がずらずら並べられている参考書が苦手な方は、文章を読みながら自然に文法を覚えていけるので、おすすめです!
また、言語だけを勉強するのではなくその国の文化を知りながら勉強できるので、個人的にこの参考書はとても好きです◎
こちらも、私はKindle版を購入しました。
③ HSK公式過去問題集5級 2018年度版(kindle版なし)
HSK公式過去問題集5級では、過去5年分の過去問が載っている過去問題集です。
残念ながら、Kindle版は今のところありません。
「3級程度までなら、わざわざ過去問集を買わなくても合格できるかな」というのが個人的な感覚ですが、5級6級以降は過去問は絶対に解いておくべきですね!
難易度も高くなりますし、時間配分もきちんと把握しておかないと時間がなくて解けないということも起こりえます※
私が実践した具体的な勉強方法
3冊の参考書を使って、3ヶ月間(約100時間)どのような勉強をしていたのか?
私が実践していた勉強の流れはこのような感じです↓
最初の1ヶ月 | 「HSK公認テキスト4級」の内容を覚える。
1ヶ月間「最初から最後まで読み込む」というのを何度も何度も続けます。 |
2ヶ月〜
3ヶ月目前半 |
「HSK公認長文テキスト5級改訂版」を1日1章のペースで読む。
【具体的な読み方】 1回目: 下にある語彙表を見ながら自力で文章を読む 2回目: 翻訳を見てわからない箇所の意味を確認 3回目: 付属CDの音声とともに音読 4回目: 自分の声を録音しながら読む |
3ヶ月目後半 |
「HSK公式過去問題集5級 」の過去問を5年分解く |
まずは、HSK3級レベルの文法知識しかなかったので、4級レベルの文法や語彙力をつけます。
2ヶ月目からは、「HSK公認長文テキスト5級改訂版」で文章を読みながら5級レベルの文法や語彙を身につけていきます。
本当は、「HSK公認テキスト4級」の5級版のような公式テキスト(5級レベルの文法が載っているテキスト)がほしかったのですが、なかったのでこのテキストで勉強しました。
結果的には、文章を読みながら勉強するスタイルが自分には合っていたのでよかったです♪
そして、残りの2週間で過去問を解き、問題に慣れる作業をしました!
合格を掴むためのコツ
最後に、「合格するためにこれは大事だな」「受験前にこれを知っておいてほしい!」と感じたことをまとめました。
① 読解で得点をかせぐ
日本人ならではの特権を生かして、とにかく読解で得点をかせぐことが大切です!
中には、「聴解も得意」という方もいると思いますが、私は聴解が苦手だったので、読解で得点をかせぎました。笑
② 長い文章に慣れておく
いくら漢字を知っているといっても、もちろん何も準備しなくていいという訳ではありません。
5級の問題には、わりと長めの文章が出てくるので、長文を読むことに慣れておくことが大切です◎
私は、「HSK公認長文テキスト5級改訂版」で毎日長文に触れていたので、それで慣れることができたかなと思います。
③ 早く読めるようにしておく
これは、私が5級受験後に気づいたことです!!
「長文に慣れていたものの、時間制限をつけずに読んでいたこと」「過去問を時間を測らずに解いていた」ことが私の失態でした・・・。
当日試験に臨んだら、「時間内に解き終わらない!!!!」
結局、少しパニックになりながら終わりの方の問題を駆け足で解きました。泣
読解のパートは以外と素早く読まないと時間がなくなるので、気をつけてください!!!
早く読む練習をしておくことをおすすめします◎
私が実際のところ何点とれたのか?!
このような勉強方法で臨んだHSK5級ですが、実際に取れた点数はこんな感じです。
300点満点中の221点なので、7割ちょっと取れました。
やはり、読解一番点数を稼いでいますね。笑
以上が、HSK5級に合格した私の経験談でした!