「リスニング力を上げたくてシャドーイングをしているが、効果がいまいち感じられない」
こんな風に感じている方はいませんか?
シャドーイングはリスニングに効果的な英語学習方法の一つですが、実はやり方が間違っていると効果が出ず努力が無駄になってしまうことも。
そこで今回は、留学経験あり&現役英語学習者の筆者が「シャドーイングをやってもリスニング力が上がらない原因」と「効果が出るシャドーイング法」を紹介します。
効果的な学習方法を知り、最短で英語力アップを目指すための参考にお役立てください。
(1年間米留学経験あり/TOEIC885/IELTS6.0/TOEFL70/英検準1級)
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シャドーイングはなぜリスニング力を上げるのか?
まずは「なぜシャドーイングをするとリスニング力を上げるのか?」について簡単にお話しします。
「何となく…」「効果があると聞いたから」と明確な理由を知らずにいると、シャドーイングで意識すべきポイントがわからずに間違ったやり方で学習を進めることになります。
まずリスニングで英語が聞き取れない最大の原因は「正しい発音がわかっていないから」。
例えば以下のような文があるとして、文を見たら意味がわかるけれど、リスニングになると聞き取れない人は「実際にネイティブがこの文をどう話すか」が理解できていないのが原因。
「Would you like to have a lunch with them?」
(彼らとお昼ご飯を食べたいですか?)
ネイティブが話すときの発音をみてみましょう。
「Would you like /to have a lunch /with them?」
→ [ウヂューライク タヴァランチ ウィデム?]
※無理やり「カタカナ」で表現してみました
このようにネイティブが話す英語は、音が脱落したり単語と単語をつなげて発音したりするため「思っていた発音とはかけ離れている」と感じた人もいるでしょう。
このような場合に正しい発音を知り、自分も発音してみることで発音習得に繋げられるのがシャドーイングなのです。
- リスニングができない原因は発音がわかっていないから
- シャドーイングは正しい発音を知る&自分で発音する訓練ができる
- 発音を習得することでリスニングで聞き取れる英語が増えていく
シャドーイングでリスニング力が上がらない原因
シャドーイングをやってもリスニング力が上がらない主な原因を3つみてみましょう。
教材の音声をきちんと聞いていないから
一つ目の原因は、教材の音声に自分の声をかぶせてシャドーイングしたりなど「教材の音声をきちんと聞いてない」こと。
リスニングができない原因は「ネイティブの発音やイントネーションが理解できていない」からなので、まず正しい発音を知らなければいけません。
それにも関わらず、音声と同時にシャドーイングすると自分の声で音声が聞こえなくなってしまいます。
まずは「ネイティブの発音、リンキング(単語と単語のつながり)、イントネーション」を知るためにしっかりとお手本の音声を聞くようにしましょう。
発音よりも速さに意識が向いているから
二つ目の原因は「発音」よりも「話す速さ」に意識が向いているから。
何度も言いますが「リスニングで聞き取れないのは正しい発音がわからないから」です。
なので正しい発音を習得せずに「話すスピード」に集中しても効果が出ないのは当たり前。
まずはゆっくりでいいので「正しい発音・イントネーションでシャドーイングすること」を優先してみましょう。
内容を理解せずにシャドーイングしているから
「内容を理解しないまま、ただシャドーイングを繰り返しているだけ」という原因も。
例えば「really」という単語の発音を習得できたとしても、「really」=「本当に」という意味がわかっていなければリスニング力アップには繋がりません。
内容を理解せずにシャドーイングだけ一所懸命やっても、音と意味が結びつかないのです。
シャドーイングをする際は、必ずわからない単語や表現を調べて内容を完全に理解するようにしましょう。
リスニング力が上がる効果的なシャドーイングのやり方
ここからはリスニング力アップに繋がる「効果的なシャドーイング方法」を5ステップに分けて解説します。
Step1: ディクテーション
まずはシャドーイング教材のスクリプトを見ずにディクテーションをします。
ディクテーションをすることで「自分が聞き取れる/聞き取れない単語や表現はどれなのか」を知ることができます。
- 聞き取れなかった箇所はどこかを確認
- なぜ聞き取れなかったのかを分析
(初見の単語?意味は知ってたけど発音/音のつながりがわからなかった?)
Step2: 内容を理解する
ディクテーションが終わったら、内容理解に進みます。
分からない単語や表現、文法があれば調べましょう。
発音と単語・文の意味が結びついて初めて「聞き取れる&理解できる」ようになります。
またこのステップを通して知っている語彙が増えたり読解力アップにも繋がります◎
Step3: 発音理解のためにリピーティング
いきなりシャドーイングを始める前にリピーティングから始めてみましょう。
理由は最初からシャドーイングをすると難易度が高すぎるうえに、発音ではなくスピードに意識が向いてしまうから。
まずは単語orフレーズごとに音声を流し、しっかりと発音を聞いたあとに真似して発音してみましょう。
- 単語の正しい発音
- 単語と単語のつながり(リンキング)
- 文末の抑揚・イントネーション
Step4: シャドーイングで速さに慣れる
リピーティングで正しい発音が理解できたら、シャドーイングをしながら「ネイティブの速さ」に慣れていきましょう。
(一文ごと/全文を通しで)音声を流して、後を追うようにシャドーイングします。
難しければ、再生速度を0.7倍にするなどゆっくりから始めてもOK◎
慣れるまで何度も何度も繰り返し練習してみましょう!
Step5: 自分の声を録音し改善
最後に、自分の声を録音して改善点はないか確認してみましょう。
「自分では完璧に言えている」と思っても、客観的に自分の声を聞いてみると「ネイティブの発音とはかけ離れている」ところがあるかもしれません。
シャドーイングだと音声と自身の声の「ズレ」が気になるので、私は「オーバーラッピング」でお手本の音声を小さめに流して録音しています◎
リスニング力を上げるシャドーイングのコツ
日々のシャドーイングで気を付けたいポイントを2つお話しします。
1日最低15分以上やる
「シャドーイングは1日どれくらいやればいい?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。
理想的なシャドーイングの学習時間は「1日最低15分以上」。
これはディクテーションや内容理解を含めない「実際に口を動かしてシャドーイングしている時間」です。
シャドーイングは集中力を使う学習法なので1時間以上やる必要はないですが、「15〜30分」やると着実に効果に結びつくでしょう。
とにかく毎日続ける
「毎日シャドーイングをしても効果はあるのか?」という学習者の方の質問を見かけることがありますが、シャドーイングは毎日続けるべきです!
逆に1週間に2〜3回だけだと、なかなか学習効果が感じられません。
語学学習は継続が命なので、どんなに忙しくても”5分”でもいいので毎日継続することをお勧めします◎
シャドーイングにおすすめの教材
最後に、シャドーイングにおすすめの教材を紹介します!
「どんな教材を使ったらいいか分からない」という人はぜひ参考にしてみてくださいね。
- 海外ドラマ・映画
→ 迷ったら『フレンズ』等の「シチュエーションコメディ」が◎ - Youtube動画
→ 芸能人のインタビュー動画やVlog動画など