「シャドーイングとオーバーラッピングって似ているけれど効果に違いはあるの?」
今回はこんな疑問を持つ方に向けて、留学経験あり&現役英語学習者が「シャドーイング&オーバーラッピングとは?」「効果に違いはあるのか?」を解説します。
この記事を読んでシャドーイングとオーバーラッピングの効果の違いを知り、自分に合った最適な英語学習方法を見つける参考にしてみてくださいね。
(1年間米留学経験あり/TOEIC885/IELTS6.0/TOEFL70/英検準1級)
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シャドーイングとオーバーラッピングの違い
まずはシャドーイングとオーバーラッピングの違いについて簡単に説明します。
シャドーイングとは
シャドーイングは「流れてくる音声を聞き、それを真似して発音する」という学習法。
もともとは同時通訳者のための訓練方法でした。
「(スクリプトを見ずに)流れてくる音声を聞き取り瞬時に発音する」という通訳者向けの学習法は、一般学習者にとっては比較的難易度が高いと言えるでしょう。
オーバーラッピングとは
オーバーラッピングは「(スクリプトを見ながら)流れてくる音声と同時に発音する」という学習法。
スクリプトを見ながら発声をするため、スクリプトを見ずに行う「シャドーイング」と比べると難易度はそれほど高くないと言えるでしょう。
- シャドーイング:スクリプトを見ない。音声に少し遅れて発音。
- オーバーラッピング:スクリプトを見る。音声と同時に発音。
シャドーイングとオーバーラッピングの効果
続いては、シャドーイングとオーバーラッピングの効果の違いについて見てみましょう。
シャドーイングの学習効果
シャドーイングは「スクリプトを見ずに聞こえてきた音をそのまま真似する」という勉強法。
そのため、発音、音と音のつながり、イントネーションといった「アクセント全般を向上」させる効果があります。
さらに正しい発音やイントネーションを習得することで、リスニング力アップにも繋げることができます◎
そのため、シャドーイングは「ネイティブのような発音・イントネーションを身に付けたい」「リスニングスキルを上げたい」といった人にぴったりの英語学習法。
オーバーラッピングの学習効果
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら音声と同時に読み上げるトレーニングのため「ネイティブ英語の話すスピードに慣れる」という効果があります。
注意点としては「自分の声と音声が重なってしまい、音声の正しい発音が聞き取れない」ことからオーバーラッピングだけは正しい発音を習得するのにはあまり向いていないこと。
「正しい発音を聞いてから自分で発音する」というシャドーイングの方が一つ一つの単語の発音を習得しやすいでしょう。
一方で、耳だけの情報に頼るシャドーイングとは異なり、オーバーラッピングはスクリプトを確認しながら「英単語の文字と発音を結びつける」作業ができる点がメリットです。
シャドーイングとオーバーラッピングを両方やるべき理由
シャドーイングとオーバーラッピングの違いがわかったところで「結局のところシャドーイングとオーバーラッピング、どっちをやるべき?」と疑問に思う方もいるでしょう。
結論としては「シャドーイングとオーバーラッピングは両方やるべき」です。
その理由は「シャドーイングとオーバーラッピングで得られる効果は異なるため、組み合わせて行うことで英語学習効果をより高められる」からです。
シャドーイングとオーバーラッピングで得られる効果は異なる!
- シャドーイング
→正しい発音・音のつながり(リンキング)が理解できる - オーバーラッピング
→ネイティブ英語のスピードに慣れる
シャドーイングとオーバーラッピングの効果的な学習法
ここではシャドーイングとオーバーラッピングを取り入れた「効果的な学習法」を紹介します。
まずはディクテーションで「内容」を掴む
まずは教材を選び、ディクテーションをします。
まずはスクリプトを見ずに聞き取れた英語をノートに書いていくことで、自分が現時点で「どの単語・表現が聞き取れるのか/聞き取れないのか」という確認になります。
「聞き取れなかった=正しい発音がわかっていない」ということなので、次のステップのシャドーイングで「正しい発音の習得」を目指します。
どうしても聞き取れなかったところは、スクリプトを見て確認しましょう。
ディクテーションが一通り終わったら、わからない意味の単語を調べつつ内容を理解しましょう。
次にシャドーイングで「正しい発音」を習得
内容が理解できたら、その教材を使ってシャドーイングをします。
ここでは「正しい発音・リンキング・イントネーション」を習得するのが目的となります。
元々は「音声を流しながら聞こえてきた英語を瞬時に発音する」のがシャドーイング。
ですが、私たち一般学習者の場合は一つひとつの単語の発音をしっかりと理解するためにまずは「リピーティング」からやってみましょう。
- 「1単語」ずつ音声を流し、音を聞き終えてから真似して発音
- 慣れてきたら「ワンフレーズごと」「1文ごと」と難易度を上げる
- 音声を流しながら、全体を通しでシャドーイングする
①②は厳密に言うと「シャドーイング」ではなく「リピーティング」になります。
最後にオーバーラッピングで「速さ」に慣れる
シャドーイングで正しい発音やイントネーションがしっかりと理解できたら、スクリプトを見ながらネイティブと同じ速さで「オーバーラッピング」してみましょう。
シャドーイングを終えた段階で「英文全体をすでに暗記してしまった」という人は、スクリプトを見ずに音声と同時にオーバーラッピングするのでもOK。
とにかく正しいアクセントで話すことに加えて、ネイティブと同じ速さで話すことを意識してやってみましょう。
(初めのうちは0.5倍速や0.7倍速からやってみるのも◎)
余裕が出てきたらネイティブの表情や声のトーン・抑揚まで真似してオーバーラッピングすると、より英語ネイティブのような話し方に近づけることができます。
シャドーイングとオーバーラッピングのおすすめ教材
効果的な学習方法がわかったところで、いざ勉強を始めようするときに悩むのが教材選び。
そこで最後に「シャドーイングとオーバーラッピング」におすすめの教材を紹介します!
- 海外ドラマ・映画
→ 迷ったら『フレンズ』等の「シチュエーションコメディ」が◎ - Youtube動画
→ 芸能人のインタビュー動画やVlog動画など
上記で紹介した以外にも、基本的に以下に当てはまるものであれば何でもOKです!
- 音声のみではなく動画教材を選ぶ
(口の動き・表情が確認できるため) - 再生速度が変えられる教材を選ぶ
- 日英字幕/スクリプト付きを選ぶ
シャドーイングとオーバーラッピングの違い【まとめ】
以上が「シャドーイングとオーバーラッピングの違い」でした!
- シャドーイングは「音声の後に続いて発音する学習法」で「発音やイントネーションの習得」におすすめ。
- オーバーラッピングは「音声と同時に発音する学習法」で「発音を習得したうえでネイティブの速さに慣れる」のにおすすめ。
各学習法の効果を理解したうえで、上手く組み合わせて英語学習を行い「より効果的に英語力をアップ」させていきましょう!