本記事では、中国人夫を持つ筆者が感じた「中国人の恋愛・結婚観」「中国人の付き合い方」について解説しています。
中国人夫だけではなく、中国人の友人・知り合いの話やネット上でのリサーチも含めた情報となっているので中国人全体の傾向・特徴について知ることができます◎
「中国人と結婚を考えている」「中国人彼氏・彼女がいる」「中国文化について知りたい」といった方の参考になればと思います!
中国人の恋愛・結婚観とは?
日本人と異なる「中国人ならではの恋愛・結婚観」はどんなものがあるのでしょうか。
伝統的な考えの人が多い
全体として、日本人から見ると中国人は恋愛・結婚に対して保守的・伝統的な考えを持っている人が多いです。
若い年齢層の人でも恋愛・結婚に真面目に向き合い、恋愛感情だけではなく現実的な面を見て付き合う、結婚する人が多いという印象です。
もちろん人によって考え方は千差万別で、農村部or都市部の人かによって価値観も変わってきます。
ですが、これから述べる恋愛・結婚観の特徴も含めて、全体的に「考えが伝統的だな」と感じる点は多くあるかと思います。
付き合う=結婚という意識が強い
中国人は「付き合う=結婚を見据える」という認識を持っている人が多いです。
それは例えば大学生同士でも、社会に出たばかりの20歳前後の人でも同じです。
一方、日本では結婚を初めから意識して付き合う学生カップルはあまりいないのではないでしょうか。
中国人は、年齢関係なく「付き合うとなったら真剣交際をする」という考えを持っているようです。
男性は結納金・車・家が必要
中国では、結婚するときに男性側が「結納金・車・家」を用意するという慣習があります。
地域や各家庭にもよりますが、結納金は数十万〜数百万ほど。
この3つを用意することで、男性側に「経済力がある」「一緒に安心して暮らしていける」ということを女性側に示すことができます。
20代30代で結婚のために車も家も準備しておかなければいけないとは‥最初に聞いたときはびっくりしました!
ですが、今はこの慣習によって男性側の負担が大きすぎることから結婚をしない若者が増えており、政府もこの風習を徐々になくしていこうと呼びかけています。
すでに都市部では、結婚時にこういった慣習をまったく気にしないという人もいます◎
相手の家柄を気にする
男女ともに相手の家柄を気にする人は日本人よりも多いと感じます。
結婚相手自身の経済力はもちろんですが、それ以外にも戸籍(農村or都市部)、出身地、相手の親の経済力を見ます。
なぜこの3点を気にするのか?その理由はこちら!
- 農村戸籍or都市部戸籍
中国には2種類の戸籍(農村戸籍・都市部戸籍)があり、都市部戸籍だと進学や就職に有利な点が多くあります。農村戸籍だと都市部の家を買う権利がないことも。
- 出身地
一般的に結婚すると女性は男性の住んでいる地域へ行き、そこで一緒に生活を始めます。そのため、特に女性は男性の出身地を気にする人が多いよう。
- 相手の親の経済力
男性が結婚時に結納金・車・家を準備できるかは親の経済力にかかっています。なので女性側は男性側がどれくらい裕福なのかを見ます。また、自分と相手が同じくらいの社会的地位にあるのかは男女ともに気になるポイントになっています。
さらに中国は「親孝行」を大切にしており、親が経済的に苦しいと子どもが親を金銭的に支えなければならなくなるため、将来の経済面を心配してお互いに相手の親の経済状況を気にする人が多いとのこと。
家族の絆を大切にする
中国人は家族同士の仲がとても良く、家族との絆を非常に大切にする国民性です。
そのため、付き合うとすぐに親に紹介する人が多いです。
また「結婚する=相手の親も自分の親と同じように大切にする」という価値観も。
日本では結婚しても相手の親とは一定の距離感を保つ人が多いですが、中国では結婚後はまるで自分の親のように親しい関係になるのはごく普通のことです。
中国人の付き合い方
こちらでは中国人の付き合い方について、6つの特徴を挙げました!
告白はする?
中国人は日本人と同じように、付き合い始める前に告白をします。
「私の彼女になってくれませんか?」という感じで、2人の関係性を明確にしてから付き合うことが多いです。
一方で、デートを重ねているうちに自然に付き合うようになる人もいますが、こちらは少数派とのこと。
連絡は超マメ!
中国人は返信スピードが早いです!
パートナー同士だと特に連絡はマメにしますし、そもそも友達同士でも頻繁にメーセージのやり取りをします。
「メッセージを見たらすぐに返す」という習慣らしく、30分でも連絡がないと心配して彼女に電話するという男性もいるそう。
私の夫も同じく連絡は超マメだったので、付き合った当初は連絡の頻度でよく喧嘩になっていました。笑
会う頻度が高い
中国人カップルは会う頻度がとにかく高いです。
学生同士なら毎日、社会人同士でも週3〜5回会うのは全然珍しくありません。
「二人の時間も大切だけど、自分の時間もちゃんと欲しい」という日本人的な考えの私は、「週に1度会えればOK」というスタンスでいたら夫に不満を言われました。
ネット上でもよく聞かれますが、「連絡の頻度」「会う頻度」でケンカをする中国人&日本人カップルはあるあるみたいです(笑)
表現はストレート
中国人(特に男性)は、しっかり言葉に出して愛情表現をします。
恥ずかしがらずに「好きだよ」や「可愛いね」と日常的に口に出して相手に伝える人が多いです。
また、愛情表現だけではなく日常的なコミュニケーションの取り方もストレート。
思ったことをそのまま口に出すので、「こんなバカ正直に言わなくてもいいのに」「もっと柔らかい言い方ないの(笑)」と思うこともしばしばあります‥笑
割り勘は少なく男性が奢る
中国人同士のカップルは、デート代は男性がすべて出すのが基本。
何もかも全部男性が奢る場合もありますし、「食事代は男性、カフェのコーヒー代は女性が払う」というパターンも。
中国人は友達同士でも割り勘を嫌うので、「基本的に一つのお会計で誰か一人が払う→別の機会で別の人が払う」という感じです。
一方で中国はバリバリ働く女性も多いので、毎回男性だけが奢るというカップルも少なくなってきていると聞きました。
男性が女性にとにかく尽くす!
中国人男性は女性のわがままを聞いて、とにかく相手に尽くすという人が多いです。
「男性が女性を大切にする」というレディーファーストの意識が当たり前のように根付いています。
また、中国人女性にとっては言葉よりも行動で示してもらうことが大切で、喧嘩をしたら男性側が仲直りのために化粧品やブランドのバッグを買って謝罪の気持ちを表すことも!
1年の中で「男性が女性にプレゼントする」イベントもたくさんあります。
日本人と中国人の結婚事情
最後に、日本人と中国人の結婚事情について触れようと思います。
日本人男性&中国人女性のカップルが多い
日本人と中国人カップルでは、「中国人男性が日本人女性と結婚する」よりも「日本人男性が中国人女性と結婚する」パターンの方が多いです。
実際に政府が実施した「人口動態調査」によると、婚姻件数(2021年)は「夫日本人&妻中国人 3,072人」に対して「妻日本人&夫中国人 903人」となっています。
※参照:e-Stat統計で見る日本 統計名「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻 」
日本人女性は中国人男性に人気
中国人男性は日本人女性に好印象を抱いている人が多いです。
世界的にもこのような傾向がありますが、「日本人男性は亭主関白で日本人女性は従順だ」「日本人女性は優しい」というイメージがあるようです。
特に中国人女性は自分の意見をはっきりと言う人が多いので、それと対照的に「日本人女性は優しい人が多い」と感じるという背景も。
一方であまり大きな声では言いたくありませんが、日本のAVは中国でも有名なので「日本人女性はオープン」「日本人女性に興味がある」といった考えを持つ中国人男性もいます。
中国人の恋愛・結婚観まとめ
以上が中国人の恋愛・結婚観についてでした。
日本人と似ている・まったく異なると感じる点はありましたか?
あくまでも「こういう傾向がある」という話にはなりますが「こんな価値観を持っているんだ!」など驚くこともあり、文化の違いを知るのは面白いですよね。
この記事を読んで、中国人の恋愛・結婚への考え方について少しでも理解を深めることができていたら嬉しいです。