1年留学を決める前に、実際に英語力をどれだけ上げられるか?を知っておくことで、留学を決断する後押しになったり、留学後の自分の姿ををより具体的にイメージできますよね。
そこで今回は、1年のアメリカ留学経験者が実体験をもとに、
- どれくらい英語力が上がったか?
- より英語力を上げるために何をすべきか?
- 1年留学後の英語は仕事で通用するのか?
といった内容についてお話ししていきます!
1年留学を叶える方法は3種類!
まず、1年留学をかんがえたときの選択肢として、大きく3つの方法があります。
語学留学
「語学留学」は、「”英語”という言語の習得」を目的とした留学で、「学生ビザ」で現地の英語学校やESLに所属し英語を勉強します。
大学・大学院留学よりも、語学学校の学費は安いのがメリット。一方で、ある程度の英語力があり、英語で何か新しい知識を学びたいという人には向いていないでしょう。
とにかく英語学習にフォーカスして、英会話力を上げたいという人にはオススメ◎
大学/大学院留学
海外の大学や大学院に「交換留学生」や「正規留学生」として所属し、英語で自分の専門についての知識を学ぶ方法です。
留学先として人気なアメリカやイギリスなどは、日本の大学よりも学費がかなり高いため、語学留学よりも経済的な負担が大きくなります。
また、現地の大学や大学院に入るにはTOEFLやIELTSなど、ある一定の英語力があることを証明する必要がでてきます。
一方で、英語を身につけると同時に自分の好きな分野の専門的な知識がつき、正規留学の場合は「学士」や「修士」などの学位の取得ができます。
大学卒業後は、現地で一定の期間働くことができたり、現地での就職がしやすいといったメリットも。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデー協定国(22カ国)にて「ワーキングホリデービザ」を取得し、現地に滞在する方法です。
現地で働いてもよし、語学学校に通ってもよし、何もせずに海外生活を楽しむのもよし、といったように比較的自由度が高いのが魅力。
「経済的に働きながらじゃないと留学はできない」「学校に通うだけではなく、現地で自由に生活したい」「働きながら、ビジネスで使う英語も取得したい」といった人にオススメ。
一方で、ワーキングホリデービザの取得は「30歳まで」といった制限があるので、注意が必要です。
▶︎ワーキングホリデー協定国の詳細はコチラ「日本ワーキング・ホリデー協会HP」
【1年の交換留学】効果はどれくらいあった?
ここからは、「1年の交換留学後の効果」について本題に触れていきます!
- 大学の専門は「英米文学専攻」
(書籍で英語に触れるのみ) - TOEIC 600点前半(625)
- IELTS 5.5
- 英会話教室に半年弱通う
(初級の英会話ができる程度)
TOEIC625→885に
語学試験での英語力の効果でいうと、TOEIC600前半(625)から900近(885)にアップしました!
IELTS試験は、5.5から6.0に(over allの点数)。
帰国後に初めて受けた英検は「準1級」に合格することができました。
(参考までに、上記3つの試験は帰国して約3ヶ月以内に受験したもので、試験対策などはあまりせずに受験した結果です)
「これしか上がってないの?」「これくらい上がるのか!」とさまざまな印象を受ける方がいるかと思いますが、これは全員に当てはまることではなく、あくまでも一個人の一例として捉えてくださいね◎
日常会話は問題なくできる
一番気になる「英会話力は?」というと‥日常会話は問題なくできるようになりました◎
日常的に使う表現はスラスラと出てくるし、いわゆる「英語脳(英語で考えて英語で話すこと)」になります。
ですが、自分が思っていることを日本語と同じように100%表現することは全然できないし、深い話になるとついていけなくなったり、言葉につまってしまうことは多々あります。
英語字幕で90%以上理解できる
語彙力とリスニング力については、
海外ドラマ/映画は、英語字幕をつければ「90%以上は内容が理解できる」レベルに。
60〜70%は耳でのみ会話を理解し、聞き取れなかったところを英語字幕で補足して見ているイメージです。
留学中に一番早く伸びて、留学後も一番忘れずに残るのが「リスニング力」です。
発音もそれっぽく聞こえる
「発音が理由でネイティブに英語が通じない」ということはほぼなくなり、カタカナ英語からネイティブっぽい英語に近づけて話すことができるようになりました。
R/L、TH、V、など日本人が苦手とする発音も、ネイティブレベルにはまだまだ遠いですが、できるように。
留学して半年くらいは文法を組み立てるのに必死ですが、1年経つと話しながら発音を気にできる余裕が生まれてきます◎
また、自分で英語を話しているときに「あ、今の発音すごい日本人っぽい訛りになってる」と、客観的に自分の発音を評価?することができるようになりました!
(訛っているのはわかるけど、どうやったらネイティブ発音にできるかまではわかってない感じ)
英語力を上げるために現地ですべきこと
他人の意見や体験談を参考にするのは、一つの目安になるのは確かですが、どれくらいの英語力が上がるかは「現地での自分自身の過ごし方」にかかっています。
こちらでは、「英語力をできるかぎり伸ばすためのコツ」を、わたしの実体験でやって良かったこと・後悔していることを元にお話しします◎
※留学前の英語力がとても重要
留学前にいかに英語力を上げておくかで、最終的に到達するゴールもかなり変わってきます。
なぜなら、1年間という時間は有限で、やれることにも限界があるためです。
そのため、最大の結果を出すために、留学前に英語会話力をできる限り上げておくことを強くオススメします。(わたしが後悔していることのひとつ)
英会話学習方法としては、毎日レッスンができるうえに授業料が安い「オンライン英会話」がもっとも適しているでしょう。
わたしも帰国後から現在まで、英語力維持のために実際に利用しています!
人気のオンライン英会話では無料体験レッスンを提供しているところが多いのでぜひ試してみてくださいね◎
日本語に触れないようにする
つぎは、日本語に触れないようにして、英語を使う時間を確保すること。
あたり前ですが、英語を聞く・話す時間を増やせば増やすほど、英語力も伸びていくためです。
そのため、日本人があまりいない場所に留学することはかなり重要。
そして、休日も日本の動画コンテンツは見ないようにして、海外ドラマや洋画、海外Youtuberの動画をみるようにしましょう。
一人暮らしは避ける=誰かと暮らす
授業中だけではなく、家でも英語に触れる環境をつくるためには「誰かと一緒に暮らす」ことが超重要。
ルームシェアでもホストファミリーと暮らすでも、どんな形でもいいので「現地の人と一緒に暮らす」ようにして、一人暮らしは避けてください!
もちろん、異なる文化をもつ人たちと暮らすのは簡単ではありません。
ですが、一人暮らしをすると、その分英語に触れる時間は減るし、最悪「部屋にずっとこもる」という逃げ道をつくってしまうことになります。
何かのコミュニティに属す
強制的に現地の学生と交流の機会をつくるためには、何かのコミュニティに属すのが最短の方法。
その場に行くだけで、英語を使わざるをえない環境をつくりだすことができるためです。
わたしは日米の文化交流サークルに入っていたのですが、やっぱり日本人留学生が多く集まる場だったので、ネイティブしかいないようなサークルに所属すればよかったと後悔しています。
わたしの場合は長年バレーボールをしていたので、バレーボール部に所属するなど、自分の特技や趣味にかかわるコミュニティに所属するのがオススメです。
自分で語彙ノートをつくる
毎日のルーティンとして、語彙ノートをつくることをオススメします!
私はこれをすることで、語彙力が着実に上がっていき、英語で表現できることが増えていきました!
やり方は、その日に新しく学んだ単語や表現をノートにメモし、毎日それを見返すだけ。
毎日1ページ目から復習することで、よく使うフレーズやスラングを覚えていき、スピーキング力が上がりました◎
1年留学にかかる費用は?
英語力の効果に対して、もう一つ知っておきたいのが「1年留学にかかる費用」のこと。
こちらでは、留学先として人気な国の留学費用(1年)をまとめました!
アメリカ | 250〜550万 |
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イギリス | 250〜600万 |
オーストラリア | 200〜450万 |
カナダ | 250〜450万 |
フィリピン | 125〜250万 |
語学学校に通うか?正規留学か?ワーホリか?や、住環境・学校選びによっても費用はことなってきますので、正確な留学費用が知りたい方は、まずは留学専門エージェントに相談して見積もりを出してもらうのが良いでしょう◎
1年留学後は英語を使ってバリバリ働ける?
1年以上の長期留学を考えている場合、「留学後は英語を活かして働きたい!」という目標を持っている方も多いでしょう。
ここでは「果たして1年留学後は、英語を使ってバリバリ働けるのか?」について、わたしの経験をお話します。
ビジネス英語力は身につかない
わたしが行った「1年の交換留学」では、正直、ビジネス英語力はまったく身につきませんでした。
なぜなら留学中は働いた経験は一切なく、学校の授業・生活を通してだけでは、ビジネス英語は学べないからです。
同じ留学先に行った日本人留学生で、アメリカの企業でインターンをした人がいましたが、そういった経験ができれば、ビジネスに通用する英語を学ぶ機会をつくれるでしょう◎
ビジネスの環境に触れたこともないのに、帰国したらすぐに英語で仕事ができる!といったレベルには到底なれません。
帰国後も英語の勉強が必要
ビジネスで使える英語力をつけたいなら、帰国後に継続して英語の勉強をすることで、仕事に生かすレベルまでもっていくことはできます◎
英語学習はなにも留学中だけに限定されていないので、むしろその後に継続して勉強ができるかはとても重要です。
わたしの場合は、帰国後に英語力維持&ビジネス英語を学ぶために、オンライン英会話の「DMM英会話」と「レアジョブ英会話」を利用していました。
個人的には、「DMM英会話」のほうが安い料金でビジネス英語の教材が利用できるのでオススメ◎
英語オンリーの外資系は厳しい
留学後に日系企業でグローバルな取引があり、英語の文書を読む、英語でメールのやりとりをする程度であれば問題ありません。
ですが、英語オンリーで、社内でも英語が当たり前に飛び交うような「外資系企業」はむずかしいと感じました。
もちろん、英語だけではなく専門性やポテンシャルを見て採用してもらい、入ってから必死に英語を勉強して努力される方もいますよね◎
ここで言いたいのは、留学後にそのまま外資系に就職して、何も勉強しなくてもやっていけるようなレベルにはなれないということです。
【体験談】1年留学を終えて感じたこと
最後に、1年留学は長いのか?短いのか?留学に行ってよかった?など。。
1年留学を終えてみて感じたことをまとめました◎
1年はあっという間におわる
まず、「1年はあっという間におわる」ということ。
「あれやってみようかな・・」「ここに行ってみたいな・・」と思ったことは、どんどん実行していかないと時間が無駄になってしまいます。
わたし自身も、帰国してから「もっと色んなことができたんじゃないか」という後悔がけっこうあります。
時間は有限&若いので、「少しムリをしてでも遊びも勉強も旅行も恋愛も、すべてやってみること」をオススメします!!
できるなら2〜3年の留学がベスト
わたしが想像していた英語ペラペラレベルに到達するために、「もう1年か2年くらい留学したかったなぁ」というのが本音でした。
やっぱり1年留学で経験できることには限りがあるし、合計で2〜3年滞在できれば、「自分の思っていることをある程度自由に話せる」=「自分のイメージするペラペラレベル」になれるんじゃないかなと感じました。
ベストな留学時期は本当に人それぞれですが、目標にしている英語力から逆算して「今の英語力からここまでいくには、これくらいの期間が必要」と計算して決めるのが良いと思います◎
人生で一番楽しい&貴重な経験ができた
留学して大学を卒業し、何年か社会人経験を積んでいますが、いまだに「留学していたときが人生で一番楽しかった!!」と心から思っています!!!
あと「留学を行くという選択をして本当によかった」と、過去の自分の決断にも一切後悔はありません。
それだけ、日本にいたら出会えなかった様々な文化を持つ人たちとの出会い、日本にいたらできなかった貴重な経験ができたからです。
もちろん、大変な経験やつらい経験もたくさんありますが、それも含めてすべてが大切な人生経験のひとつになっています◎
【1年留学】ベストな留学プランは人それぞれ
いかがでしたか?1年留学後の英語力について、少しイメージができましたか?
今回は、わたしの留学経験をもとに1年留学の効果や英語力アップのコツなどをご紹介しました。
これを機に「自分に合った留学プランをより具体化していきたい!」という方は、留学専門のエージェントに無料相談してみると良いでしょう◎