「シャドーイングが上手くいかなくてイライラしてしまう…」
「このやり方で本当に効果がある気がしない」
そんなお悩みを持つ学習者に向けて、留学経験あり&英語独学を続けている筆者が「シャドーイングでイライラする原因・解決策」と「挫折しないシャドーイングのやり方」を解説。
悩んでいる方は、本記事を通して一度シャドーイングのやり方を見直してみましょう◎
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シャドーイングで得られる学習効果
シャドーイングはそもそも何のためにやっているのでしょうか?
シャドーイングには「アクセントの習得(発音、イントネーション等)」とアクセントを理解することによる「リスニング力の向上」という2つの効果があります。
- お手本の音声を真似して発音することによる「アクセントの習得」。
- 正しいアクセントを理解することで「リスニング力の向上」にもつながる。
「何となく効果がありそうだから」というだけではなく「なぜ自分はこの学習法を選んだのか?」という学習目的をはっきりと意識することで、より効果的に英語学習が進められるようにしましょう!
シャドーイングが出来ない!イライラする原因と対策
ここからは本題に入り、英語学習者がシャドーイングでイライラしてしまう主な3つの原因と解決策を紹介します。
教材の難易度が高すぎる
一つ目は、選んだ教材の難易度が高すぎるという原因。
基本的にシャドーイング教材を選ぶ際は、一つレベルを落とすor少し簡単すぎるくらいの教材を選ぶのがベストです。
理由はシャドーイングはそもそも難易度が高い学習法、そして日本人は4技能の中でもスピーキングを苦手とする人が多いからです。
また、シャドーイングの学習目的である「アクセント」をしっかり習得するためにも、少し簡単すぎるくらいの教材を選ぶのがおすすめです。
- 専門用語のない「日常会話」をベースとしているもの
- 日本語訳を見なくても「最低70〜80%は理解できる」レベル
発音の基礎がわかっていない
お手本の音声のように上手く発音できずイライラする人は、そもそも発音の基礎がわかっていないことが正しい音が出せない原因になっていることも。
耳が格段に良い特別な人はネイティブの英語をそっくりそのまま真似して発音することができるかもしれませんが、普通の人はそれができないのが当たり前。
そのため、私たちはシャドーイング練習を始める前に「舌がどの位置にあり、どのように息を出しているのか」を理論的に理解する必要があります。
この発音の基礎を理解しているかどうかで、発音の上達スピードはかなり違ってきます!
(発音基礎を学ぶおすすめの方法は、この後の「効果的なシャドーイングのやり方」で詳しく解説します!)
口や舌が回らず音声についていけない
「お手本のネイティブの英語が速すぎてついていけない…」そんなイライラがある人は、自身の口や舌が英語を話すときの動きについていけていないのが原因の一つ。
私たちは生まれたときから毎日日本語を話しているので、日本語を話すときに「上手く舌が回らないなぁ」と思うことはないですよね。
一方で英語は話し慣れていないこと、日本語と異なる口・舌の使い方をすることから「ネイティブのみたいに速く話せない!」とイライラしてしまうのです。
これを解決するには「とにかく英語をたくさん話す」こと!
(このあと詳しく解説しますが、「音読」は舌が回るようになるおすすめの勉強法です◎)
挫折しない!効果的なシャドーイングのやり方
ここからは、私が実際に実践しているイライラしない&挫折しない「効果的なシャドーイングのやり方」を詳しく解説します。
Step1〜6にかかる時間は、1日40〜50分を目安としています。
【準備編】発音基礎を抑える
イライラする原因でも話したように「発音の基礎をきちんと学んだことがない」という人は、まずは発音の基礎を一通り学んでからシャドーイングを始めましょう。
注意点としては「rを発音する時は舌を巻くように」という曖昧なイメージだけ学ぶのはNG。
「調音点(口のどこで音を作るか)」と「調音法(発音する方法)」という専門学的な知識を学ぶようにしましょう。
発音教材に関しては参考書もたくさん出ていますが、個人的には「口の動き・形」が確認できる動画教材がおすすめです!
- 英語系YoutuberのAtsuさんが出している「発音マスタークラス」がおすすめ
【準備編】音読で口の準備運動をする
「口が回らずにイライラする」という人の解決策として、シャドーイングと並行して「音読」を習慣化してみましょう。
「音読」で英語をたくさん話す習慣をつけることで、徐々に口や舌が回るようになっていく効果があります。
音読の教材選びで注意したいのは「(辞書を引かずに)90%近く理解できる簡単な読み物」を選ぶこと。
難しい内容だと単語の意味を調べるのに時間がかかり、スラスラと読めないので口・舌のトレーニングには向いていません。
1. レベルを下げて教材を選ぶ
まずはシャドーイングに使う教材選びから。
教材選びのポイントはいろいろありますが、一番重要なのは「レベルを下げた簡単なもの」を選ぶこと!
- 専門用語が少なく、日常会話多めのもの
- スクリプトを見れば、70〜80%理解できるレベル
- 音声教材ではなく動画教材
- 日英両方の字幕orスクリプト付き
- 再生速度が自由に変えられる
初心者さんに特におすすめしたいのは『フレンズ』などのシットコムです!
2. ディクテーションをする
動画教材を選んだら、その日にシャドーイングする部分を「1分程度」ピックアップします。
そして字幕を確認する前に、まずはディクテーションをして自力で聞き取ってみましょう。
聞き取れな箇所は再生速度を落として聞いてみるのもOK◎
最後に答え合わせをして、聞き取れなかった箇所の確認&聞き取れなかった原因を分析をします→このプロセスが重要!
- そもそも初見の単語だった
→スペル・意味・発音を調べる - 単語の意味は知っていたのに聞き取れなかった
→正しい発音を確認する - 単語と単語のつながり(音の省略や脱落)が聞き取れなかった
→リンキングで音がどう変化しているのか確認する
3. 聞き取った内容を理解する
ディクテーションが終わったら聞き取った内容全体を理解します。
最初は日本語訳を見ずに、わからない単語やフレーズを調べて自分なりに解釈します。
そのあと日本語訳を見て答え合わせをしましょう。
たまに「意味を理解せずにシャドーイングだけやって意味ありますか?」という質問を見かけるのですが、それだと発音と意味が結びつかずリスニングに効果がなくなってしまいます!
4. リピーティングする
教材の内容理解ができたら、まずは「リピーティング(音を流して聴き終わってから真似して発音する)」から始めます。
いきなりシャドーイングから入ると速さに意識がいってしまい、学習目的である「アクセントの習得」がきちんとできなくなってしまうから。
まずは正しいアクセントで発音できるように単語ごと/フレーズごとに音声を流し、正しい音を聴いたうえで真似して発音してみましょう。
慣れてきたら「1文流す→聴く→発音する」など、徐々に難易度を上げていきましょう◎
5. シャドーイングする
リピーティングで発音を含めたアクセントが理解できたら、シャドーイングに入ります。
音声を流しながら、聞こえてきた音に続いて発音していきます。
もし難しければ最初は0.5倍速でチャレンジしてみても良いでしょう◎
また、音声と自分の声がズレると気持ち悪いor話しにくいという人は、音声と自分の声を被せて「オーバーラッピング」するのもOK。
とにかく、ネイティブと同じ速さに慣れるまで何回も繰り返し練習しましょう!
6. 自分の声を録音して確認
最後に発音をきちんと習得できたかの確認として、自分の声を録音してみましょう。
自分の声を客観的に聴いてみると、意外とお手本と異なる発音をしている箇所が見つかるかもしれません。
発音が苦手な所はもう一度発音記号を調べたり、何度も発音練習を繰り返すことで改善してみましょう!
シャドーイングでイライラする原因と対処法【まとめ】
以上が、シャドーイングでイライラする原因と対処法についての解説記事でした!
シャドーイングが難しいと感じる理由は主に以下の3つ。
- 教材の難易度が高すぎる
→ 教材選びを見直してみよう! - 発音の基礎がわかっていない
→ 発音の基礎知識を理解しよう! - 口や舌が回らず音声についていけない
→ 音読などで英語を話す時間を増やそう!
本記事を通して今までのシャドーイングのやり方を見直し、より効果的な英語勉強につなげるための参考になれば嬉しいです!