「英語のシャドーイングは意味ないって聞いたことがあるけど、ホント?」
「シャドーイングをやっているけれど、あまり効果が感じられずに不安…」
本記事では、上記のようなお悩みを持つ方に向けて「シャドーイングが意味ないと言われる理由」と「シャドーイングを継続することで得られる効果」を中心に解説します。
また、シャドーイングの効果を最大限に引き出すための「シャドーイングの正しいやり方」も合わせて紹介。
「シャドーイングを始める予定or始めたばかり」という”シャドーイング初心者”に特に役立つ情報となっています◎
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英語のシャドーイングとは?
英語のシャドーイングは「英語を聴きながら音声を真似して発音する」というトレーニング方法。
「影(=shadow)」のように音声のあとを追って発音することから「シャドーイング(=shadowing)」と呼ばれています。
元々は「通訳者が行う同時通訳のトレーニング方法」として知られていました。
ですが、現在は「英語の音声を真似して発音する」という訓練法は一般の英語学習者にも有効なトレーニングであるという認識が広まり、英語学習法の一つとして知られるようになりました。
英語のシャドーイングがやっても意味ないと言われる理由
こちらでは「シャドーイングはやっても意味ない」「やっていても効果が実感できない」と言われる主な原因を3つ紹介します。
難易度の高い英語学習方法だから
もともとは同時通訳者の訓練法であったこともあり「シャドーイングはかなり難易度の高い学習法」です。
その一方で、ネット上では「シャドーイングは英語上達のためにやるべき!」という声が飛び交っていたり、シャドーイング専門の参考書も豊富にあるため「誰でも気軽にできる英語学習法」として認識している人も多いのではないでしょうか。
そうして気軽な気持ちでシャドーイングをいざ始めてみたら、「思ったより難しくて続かない…」「このやり方で本当に効果があるの?」と挫折したり半信半疑になってしまう人が多く見受けられます。
とはいえ、やり方によってはシャドーイングは英語初心者にも効果的な学習方法なので、記事の後半で紹介している「正しいシャドーイングのやり方」をぜひ参考にしてみてくださいね◎
スピーキング力向上には繋がらないから
シャドーイングは、英語を声に出して発音するトレーニング方法であることから「シャドーイングをすると英語が話せるようになるのでは?」と期待して始める人も多くいます。
ですが、実際はシャドーイングをするだけでスピーキング力が上がることはありません。
理由は、シャドーイングはすでに完成している英文を読み上げる訓練であり、実際の英会話で必要な「自分の頭で英文を組み立てる」という作業は一切しないからです。
シャドーイングに対する誤ったイメージから、「シャドーイングを一生懸命やっているのに一向に英語が話せるようにならない」といったネガティブな印象を持つ人もいるのです。
お手本の音源と同時に発音しているから
「シャドーイング」と聞くと「音源が流れると同時に聞こえてきた音を真似しノンストップで話し続ける」というトレーニングを思い浮かべている人もいるでしょう。
このイメージの通りにシャドーイングに挑戦した人の中には「全く音声についていけない…こんな状態ではいつまで経っても英語力が伸びる気がしない」と感じている人もいるのではないでしょうか?
実はこのやり方は同時通訳者のための訓練なので、私たち一般の英語学習者がいきなりネイティブと同じ速さでシャドーイングするのはどうにも無理な話です。
一般の英語学習者に有効なシャドーイングのやり方は、本記事の後半で解説しているのでぜひ最後まで目を通してみてくださいね。
英語のシャドーイングをするとどんな効果がある?
ここからは、シャドーイングを続けることで英語がどのように伸びるのか?その効果についてお話しします。
発音・イントネーションがネイティブに近づく
私自身がシャドーイングをやっていて最も効果があると感じるのは「発音とイントネーションの向上」。
通常は、ただ単にネイティブ英語をたくさん聞いただけで発音やイントネーションを良くすることは難しいです。
一方でシャドーイングは「ネイティブの英語を聞く+それを真似して発音する」という練習なので、繰り返しトレーニングすることで発音・イントネーションがネイティブに近づくという効果が期待できます◎
「発音に自信がない」「ネイティブのような発音で話せるようになりたい!」という人には非常におすすめの勉強法です。
リスニング力が上がる
次に効果があるのは「リスニング力」。
英語のリスニングがなかなか伸びない原因は「正しい発音を知らないから」です。
例えば、英文を見て「World=世界」「Really=本当に」と意味をしっかり理解できている語彙でもリスニングだと聞き取れないという経験をしたことはありませんか?
これは、意味が頭に入っていても「どうやって発音するか」を正しく理解していないから。
シャドーイングは「聴こえてきた英文を正しく発音する訓練」ので、単語の「意味」と「発音」をきちんと理解することができ、それがリスニングアップにも繋がるのです◎
(リーディング・語彙力アップも)
大きな効果はありませんが、「リーディング・語彙力の向上」にも繋がるのがシャドーイング。
お手本する教材でシャドーイングを始める前に、英文のスクリプトを見て意味を確認する作業があります。
その作業をすることで、新しい語彙を覚えたり文脈を理解するトレーニングになります◎
たまに「意味を理解せずにひたすらシャドーイングするだけでも効果がありますか?」という学習者の質問も見かけます。
意味を理解しないでシャドーイングしても発音の向上には繋がるかもしれませんが、リスニングやリーディング力向上には全く効果がなくなってしまうのでオススメしません。
英語のシャドーイングの正しいやり方
ここからは、シャドーイング初心者におすすめの「シャドーイングの正しいやり方」を6つのステップに分けて紹介します。
Step:1 教材を選ぶ
まずはシャドーイングに使う教材を選びます。
おすすめの教材・アプリは本記事の最後で紹介していますが、主に以下の基準に当てはまるものを選んでみましょう。
- 話者の映像が見れる動画教材(音声のみはNG)
- 1〜3分の長さがベスト(長い教材は一部分をピックアップ)
- スクリプトや字幕が付いている(日英両方あると◎)
- 再生速度が変えられる(0.7倍、0.5倍速など)
Step:2 内容を理解する
教材を選んだらまずは内容理解から始めます。
スクリプト・字幕を確認し、分からない単語やフレーズを調べてみましょう。
自分なりに理解できたら、スクリプト・字幕の日本語訳を見て答え合わせをします。
この作業をすることで語彙力・リーディング力向上にもなります◎
Step:3 フレーズごとにシャドーイング
文全体の意味が理解できたら、まずはフレーズごとにシャドーイングします。
いきなり音声と同時にシャドーイングするのは難易度が高すぎるので、まずはスモールステップから始めるのが効果的です。
音源をワンフレーズ流し、音声を聞いてから真似して発音してみましょう。
お手本となる音源と自分の発する声が聞こえなくなるため、音声と自分の声をかぶせて発音するのはNGです。
ワンフレーズごとのシャドーイングでも難しいと感じたら、単語ごとに区切ってみたり音源の再生速度を落としてチャレンジしてみるのもおすすめです◎
Step:4 1文ごとにシャドーイング
フレーズごとのシャドーイングに慣れてきたら、次は1文ごとにシャドーイングしてみましょう。
音源を1文流し、音声を聞いてから真似して発音してみます。
ここでも音源と自分の声をかぶせずに、かならず音声を聞き終わってから発音するようにしましょう。
ネイティブの英語が速すぎると感じたら、0.7倍速や0.5倍速で流してみるのも良いでしょう。
速さにこだわらず、正しい発音・イントネーションで話すことを意識します。
Step:5 全体をシャドーイング
1文ごとのシャドーイングにも慣れてきたら、途中で止まらずに教材を流しながら「音声と同時にシャドーイング」します。
Step3とStep4では正しい発音・イントネーションで発音することに重点を置いていましたが、ここでは「ネイティブと同じ速さで話す」ことも意識します。
難しければ、最初は再生速度を落として練習しましょう。
可能であれば、お手本教材の話者の表情・声のトーンまで真似するとさらにネイティブのような話し方に近づけることができます。
(これが「動画教材(音声のみはNG)」をおすすめした理由です)
Step:6 自分の声を録音して改善
通しでのシャドーイングができるようになったら、自分の声を録音してみましょう。
自分では正しく発音していると思っていても、ネイティブの発音とかなり違っていたりイントネーションがおかしかったりすることもあります。
自分の声を録音して聞いてみることで、誤っている部分を把握し改善することができます◎
ネイティブの先生がいなくても自分で客観的に発音を評価できる唯一の方法です。
英語のシャドーイングにおすすめの教材・アプリ
最後に、英語のシャドーイングにおすすめの教材・アプリを紹介します。
Youtube
Youtubeは動画教材であり、豊富なジャンル・さまざまなレベルに適した教材が探せるのでシャドーイングにはおすすめ!
スクリプトはありませんが、日英の字幕がついている動画もあるのでシャドーイングするには非常に適しています◎
Netflix
海外ドラマ・映画のワンシーンを使ってシャドーイングしたい人には「Netflix」が最適です。
他にもさまざまな動画配信プラットフォームはありますが、「日英両方の字幕が確認できる」という点でNetflixがおすすめ。
TED Talks
英語学習歴がある程度ある「中上級者」におすすめなのが「TED Talks」です。
「スクリプトあり◎」「日英の字幕あり◎」でシャドーイングには最適な教材といえます。
一方で、専門用語が多かったりフォーマルな話し方がされているので、初心者には難易度が高すぎる点がデメリット。
RedKiwi
「RedKiwi」は、ディクテーションとシャドーイングの学習ができるアプリ。
短い動画教材が豊富にあり、ディズニーやアニメ動画もあることから「初心者」が活用しやすいシャドーイング教材です。
課金しなくても無料で使える点もこのアプリのメリットです。